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第6回東奥文化選奨贈呈式が開かれました
2021-03-25
カテゴリ:3階ホール
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 東奥日報文化財団(理事長・塩越隆雄東奥日報社代表取締役)は23日、第6回東奥文化選奨の贈呈式を青森市の東奥日報新町ビルで行い、鍛冶職人の吉澤剛(ごう)さん(34)=弘前市、ダンサーの増田大介さん(39)=八戸市出身、東京都在住、小説家の呉(ご)勝浩さん(39)=八戸市出身、大阪市在住=の活躍をたたえた。
 贈呈式には同財団の理事や評議員のほか県内の文化関係者ら約30人が出席。塩越理事長が3人に表彰状と金一封、トロフィーを手渡した。
 塩越理事長は「各分野でのさらなる飛躍と若い世代への大きな励みになることを期待します」とあいさつ。来賓の三村申吾知事(柏木司副知事代読)が「今後も人々の心に感動や希望を届ける文化芸術を支えてください」と祝辞を述べた。
 吉澤さんは、藩政時代から伝わる「津軽打刃物」の伝統と技術を受け継ぐ刀鍛冶の名門「二唐刃物鍛造所」の8代目。「暗紋」と呼ばれる美しい模様を加えた和包丁など独自性の高い作品は海外からも評価を得ており、次世代の匠(たくみ)として注目されている。増田さんは、塚田真美さんとのペアで2020年、社交ダンスのバルカーカップ統一全日本ダンス選手権ラテンアメリカ部門を制するなど、数々の大会で優勝を重ねている。チャチャチャやルンバなどラテンを得意とし、日本を代表するダンサーとして社交ダンスの普及発展に貢献している。呉さんは、社会問題を扱った硬派ものを中心に推理小説界に次々と話題作を発表。19年に直木賞候補作になった「スワン」は、20年に吉川英治文学新人賞、日本推理作家協会賞長編および連作短編集部門を受賞。2月には新作「おれたちの歌をうたえ」(文芸春秋)が刊行された。
 選奨は、芸術・文化の分野で輝かしい実績を挙げている新進気鋭の作家・表現者で、将来的に本県の芸術・文化の普及・振興に大きな貢献が期待される本県在住者や出身者らに贈る。2月の同財団の理事会で3氏に決定した。
  吉澤さんは、自身が日ごろ心に刻む宮本武蔵の名言「千日の稽古を鍛とし、万日の稽古を練とす」を挙げ「今回の受賞は、より一層精進せよとの武蔵からのエールでもあると思う。ますます技術に磨きを掛け、世界に挑戦できる鍛冶職人として成長していきたい」と決意を示した。
 祝辞では吉澤さんの父で、弘前市の二唐刃物鍛造所社長の俊寿さんが「入社以来、職人の中でもまれ、いまはリーダーとして打ち込んでいる。受賞は、若い世代が次を担うために頑張れというエールと思う」と語った。
 増田さんは今月上旬の国内大会も制し、世界大会出場を決めたばかり。「これからも感謝の気持ちを忘れず、1人でも多くの人にボールルームダンス(社交ダンス)を見て、踊って、楽しんで、最後に感動してもらえるよう素晴らしさを伝えていきたい。青森のためにできることがあれば全力で努める」と意気込んだ。
 八戸市で社交ダンス教室を主宰する母優子さんは祝辞で「夫とともに55年間、チャンピオンを出すことを目指して活動してきたが、大介が世界にはばたけるようなダンサーとなり、世界一幸せな母親と感じている」と喜んだ。
 ミステリー小説を描く呉さんは「人が殺されたり、ひどい目に遭ったりする作品を描く私が果たして受賞してもいいのか」と苦笑。「表現の自由は最大限確保されていてほしい。一方で私自身は守らなくてはいけない一線があると思いながら日々書いている。この先も自由に、不穏に、自分に恥じないよう励む」と力を込めた。
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